抱擁

2004年2月9日 [CINEMA]観る三昧
ヴィクトリアンらぶ〜な時に(ていうか今もだけど)、新作時に借りたのと合わせて、観たのは2回目なんですが、多分というか絶対DVD買っちゃうと思う...(*^ ^*)[2004.01.17]

=STORY=
現代のイギリス⇔19世紀のイギリスの両方を舞台に、繰り広げられるラブロマンス。
19世紀を代表する、桂冠詩人のランドルフ・ヘンリー・アッシュ(ジェレミー・ノーザム)の研究をするローランド(アーロン・エッカート)は、彼の蔵書の中から、妻宛てではない手紙…女流作家クリスタベル・ラモットに宛てたものだと思われる手紙を発見する。
彼は非常に愛妻家で、妻以外の女性に手紙を送ったりするような人ではなかったと考えられていたため、これは大変な発見であった。
これを証明するため、ラモットの研究者で、三代隔てた姪でもあるモード(グウィネス・パルトロウ)に協力を仰ぎ、事実を解明しようとするが、二人は100年前の情熱的な恋に影響を受けていく…。

=FEEL=
元々は、一部舞台がヴィクトリア朝だったため借りたのだけれど、ラブロマンスとはいえ、それだけではない展開と、べたべたデレデレしたものではなかったので、現代と19Cの二つのカップルの、真摯な愛情に心動かされた。
特に19Cの方は、自分自身がイギリスのその時代の事を「慎みを重んじる文化」であることを知ったばかりだったので、その素晴らしい描写にうっとり(笑)
そのわりに、現代と19Cを行き来していて、コスチュームプレイ(時代劇)部分ばかりではないので、そっち系ばかり観ていた時期だったから、余計に新鮮に感じた。
現代の方の、オークション、大英図書館などの舞台も、ホンモノとセットの両方を使っていて、それだけでもううっとり...
描写も出演者も良かったけれど、なにより、脚本…展開とラストがとてもよかった。
本当はどういうことだったのか、真実はそれぞれにとって一つだけなんだけれど、それを知った事によってどうなるか.....映画の登場人物に移入するよりも、神の目線で観られる立場である、"観客"で良かった〜と久々に思った。

グウィネス・パルトロウとジェレミー・ノーザムって、[エマ]でも19Cモノで出演していたけれど、今回はグウィネスが現代だったので新鮮だったのかも。
正直、グウィネスって別に特別素晴らしい美人とか、すごい知性派という感じではないのだけれど、抑えた知的な役柄を上手に演じていると思う。
ジェレミー・ノーザムも、けっこうおぢさんなはずだけれど、いかにも紳士(ジェントリー:礼節を重んじ、非労働による収入を得る階級)って感じでとてもステキ...
アーロン・エッカートは、[ベティ・サイズモア]での強烈ヘアの夫役とはえらい違いていうか別人!!!で、[ザ・コア]と同じくちゃんとハンサムぽく見えていい感じ。
しかし、あのベティ…での彼の印象は中々拭いきれないわぁ(苦笑)

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2003/08/08 ¥2,980
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