アバウト・シュミット
2004年2月13日 [CINEMA]観る三昧
返却日が当日だったので慌てて観ました、のその1
★★★★…4.0
=STORY=
ウォーレン・シュミット、66才。長年勤めた保険会社を、定年退職した。
ヒマを持て余し、なんとなくチャリティーでタンザニアの子供に送金するようになる。
送金の際には「子供宛の手紙を添えてほしい」とあったので、シュミットは、自分の養子になった6才のンドゥグに宛てて手紙を書く。
がしかし、手紙の内容は、辞めた後の会社の後任の悪口や、42年連れ添った妻への、とんでもない不満など...現在の自分の状況の不満を吐き出すかのような手紙になってしまった。
その手紙を出して帰宅すると、妻が脳溢血で倒れていて、帰らぬ人となっていた。
葬式の際、娘が連れて帰ってきた婚約者は、ものすごくマヌケなヤツで、とても娘と結婚して欲しくないと思うような男だった。
シュミットは、娘ともうまく関係を持っていないので、結婚についての話を上手くできない。
家庭人としてダメダメなシュミットであったが、娘を説得するため、娘の住む土地へと旅立つ.....
=FEEL=
この作品、まずCMを観た時に非常にビックリした。
「ええ〜、ジャック・ニコルソン、おじいちゃんになったなぁ〜」と、思わず口に出してしまうほど、ショックを受けた。
だって、あの[カッコウの巣の上で][シャイニング][恋愛小説家]...等数々の作品での怪演の印象が強い、彼なのに...
とまぁ、逆にそのせいで、この作品を「うん、観てみたい!!」と思わされるんだから、人間て変なもんだ。
シュミットがずっと連れ添ってきた妻に対して「私の家に住んでいるこの婆さんは何者だ?」その他、色々思っちゃってるとこ、あれは気にいった。ああいう「言っちゃいけないことなんだけど、正直な気持ち」って、ちょっとおもしろい。あれって、夫側からも妻側からも思うことなんだろう。しかし現実問題として、現役から引退して、家事もできない、趣味もない、なんてヒトとは暮していくの大変だろうなぁ...
それと興味深いのが、統計的な余命の計算で、60代の夫の73%が、妻を亡くして9年以内に命を落とす...ということ。
では、60代の夫の70%が、妻を亡くして3年以内に致命的な体調不良を起すというのも、知られていることなのだろうか?
ワタシはその実例を知っている...ウチの父が、そうだったからだ。60代前半の父は、ワタシの母である妻を亡くして1年半経った頃に、心停止を伴う重体に陥った。幸い今では回復して元気になったからこんなことが書けるのだけれど、夫婦ってやっぱり片方が欠けると、特に夫の方は本当にツライのだなぁとシミジミ感じてしまった。
男が老齢ともいえる年になり、今までの人生を振り返って「私は一体何をしてこれたのか?」と、人生における普遍のテーマを考える、映画にする話としては、ありがちな話なんだけれど.....([プレッジ]でも、定年退職をした男の役をやっていたけれど、あちらは刑事だったし、最後の約束によって絡め取られていく様がすごかった作品だった)たまにはジャック・ニコルソンも、[アバウト★シュミット]での、こんな普遍的な役もいいんじゃ?と思った。
それに、話として「ありがち」というのは、現実の生活の中では誰もがみな感じたり考えたりするだろうということであって、別にそれを「ありふれてる」「くだらない」と感じたわけではない。
逆に、こういうことを考えたことがないヒトなんているのだろうか?、ヒトとして、何度となく考えるべきことなのでは?と思う。
そして、考えることによってまた色々な方向に進んでいくべきだとも思う。
その後をどう生きていくかが大事、みたいな感じのところが良かった。
他に目に焼き付いているもの...
●娘の婚約者役のヘアスタイル!!!
●キャシー・ベイツの素晴らしい姿!!!
た、たまりませんわよ、ほんとに。
DVD 日本ソフトサービス 2004/01/10 ¥3,800
保険会社を定年退職したシュミットは、ひまな毎日に嫌気がさし、チャリティ団体に応募。援助するアフリカの少年に手紙を書く。ところが簡単な自己紹介のつもりが、妻への不満など、グチばかりつづることに。そんなとき妻が急死。愛娘が帰郷するが、彼女が連れてきた婚約者はとんでもないアホだった…。 平凡な男シュミットの老後の日…
★★★★…4.0
=STORY=
ウォーレン・シュミット、66才。長年勤めた保険会社を、定年退職した。
ヒマを持て余し、なんとなくチャリティーでタンザニアの子供に送金するようになる。
送金の際には「子供宛の手紙を添えてほしい」とあったので、シュミットは、自分の養子になった6才のンドゥグに宛てて手紙を書く。
がしかし、手紙の内容は、辞めた後の会社の後任の悪口や、42年連れ添った妻への、とんでもない不満など...現在の自分の状況の不満を吐き出すかのような手紙になってしまった。
その手紙を出して帰宅すると、妻が脳溢血で倒れていて、帰らぬ人となっていた。
葬式の際、娘が連れて帰ってきた婚約者は、ものすごくマヌケなヤツで、とても娘と結婚して欲しくないと思うような男だった。
シュミットは、娘ともうまく関係を持っていないので、結婚についての話を上手くできない。
家庭人としてダメダメなシュミットであったが、娘を説得するため、娘の住む土地へと旅立つ.....
=FEEL=
この作品、まずCMを観た時に非常にビックリした。
「ええ〜、ジャック・ニコルソン、おじいちゃんになったなぁ〜」と、思わず口に出してしまうほど、ショックを受けた。
だって、あの[カッコウの巣の上で][シャイニング][恋愛小説家]...等数々の作品での怪演の印象が強い、彼なのに...
とまぁ、逆にそのせいで、この作品を「うん、観てみたい!!」と思わされるんだから、人間て変なもんだ。
シュミットがずっと連れ添ってきた妻に対して「私の家に住んでいるこの婆さんは何者だ?」その他、色々思っちゃってるとこ、あれは気にいった。ああいう「言っちゃいけないことなんだけど、正直な気持ち」って、ちょっとおもしろい。あれって、夫側からも妻側からも思うことなんだろう。しかし現実問題として、現役から引退して、家事もできない、趣味もない、なんてヒトとは暮していくの大変だろうなぁ...
それと興味深いのが、統計的な余命の計算で、60代の夫の73%が、妻を亡くして9年以内に命を落とす...ということ。
では、60代の夫の70%が、妻を亡くして3年以内に致命的な体調不良を起すというのも、知られていることなのだろうか?
ワタシはその実例を知っている...ウチの父が、そうだったからだ。60代前半の父は、ワタシの母である妻を亡くして1年半経った頃に、心停止を伴う重体に陥った。幸い今では回復して元気になったからこんなことが書けるのだけれど、夫婦ってやっぱり片方が欠けると、特に夫の方は本当にツライのだなぁとシミジミ感じてしまった。
男が老齢ともいえる年になり、今までの人生を振り返って「私は一体何をしてこれたのか?」と、人生における普遍のテーマを考える、映画にする話としては、ありがちな話なんだけれど.....([プレッジ]でも、定年退職をした男の役をやっていたけれど、あちらは刑事だったし、最後の約束によって絡め取られていく様がすごかった作品だった)たまにはジャック・ニコルソンも、[アバウト★シュミット]での、こんな普遍的な役もいいんじゃ?と思った。
それに、話として「ありがち」というのは、現実の生活の中では誰もがみな感じたり考えたりするだろうということであって、別にそれを「ありふれてる」「くだらない」と感じたわけではない。
逆に、こういうことを考えたことがないヒトなんているのだろうか?、ヒトとして、何度となく考えるべきことなのでは?と思う。
そして、考えることによってまた色々な方向に進んでいくべきだとも思う。
その後をどう生きていくかが大事、みたいな感じのところが良かった。
他に目に焼き付いているもの...
●娘の婚約者役のヘアスタイル!!!
●キャシー・ベイツの素晴らしい姿!!!
た、たまりませんわよ、ほんとに。
DVD 日本ソフトサービス 2004/01/10 ¥3,800
保険会社を定年退職したシュミットは、ひまな毎日に嫌気がさし、チャリティ団体に応募。援助するアフリカの少年に手紙を書く。ところが簡単な自己紹介のつもりが、妻への不満など、グチばかりつづることに。そんなとき妻が急死。愛娘が帰郷するが、彼女が連れてきた婚約者はとんでもないアホだった…。 平凡な男シュミットの老後の日…
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