返却日が当日だったので慌てて観ました、のその3
★★★★…4.0
…こ、これは買っちゃうかも!!!>DVD
親世代・子世代の過去と現在を見られるという意味では同系統の作品、「キルトに綴る愛」とかも好き。

=STORY=
 シッダは、インタビューを受けた時に、昔の母との思い出を語ったが、その際「母に叩かれたことがある」と言ってしまう。
それについて大袈裟に書かれた記事が原因で、母・ヴィヴィと大喧嘩をし、ついには結婚式に呼ばない!!!ぐらいの勢いに発展する。
仲を取り持とうと、母の昔からの女友達グループ"ヤァヤァ・シスターズ"(ヤァヤァは、お喋りの意味)がシッダの元に来て、彼女を誘拐!し、現在のわだかまりの原因・過去の誤解を解くべく、ヴィヴィたちの過去の話をしていくのだが.....

=FEEL=
 もともと、「うおぉん、マギー・スミスが現代劇に出ている!」と思って借りたくなった作品だったけれど、出演している女優さんたちの豪華なことと言ったらもう.....うっとり(*^ ^*)
中でも、アシュレー・ジャッドすきすき〜なんで、とても楽しめた。
彼女は[サイモン・バーチ]でもそうだったけれど、本当に美しい・典型的なアメリカ美人って感じで、なのにもかかわらず「このメイクはひどいよ!!!」というような、傷だらけ・殴られる役もバンバンやるとこが好きなんですぅ。
はうぅ〜でも、昔はシャーリーズ・セロン(彼女もスキ)とよく見間違えてたっけ(苦笑)

 母と娘の確執って、色々なものがありますよねぇ。特に同性同士の親子の関係とか、母と長女の関係って...ねぇ。
...やっぱり、母って大抵の場合は(特に幼少時は)常に子供のそばにいるじゃないですか。面倒を見るためにそばにいるという必然性だけでなく、世間の目からも「いなければならない」みたいなとこがあるというか。
で、子供が一人ならともかく、人数がいると余計に手間がかかるし、上の子がしっかりしてきた頃ならば、ついついその子の助けを当然のように要求してしまうなどということもあったり。
他のことでストレスを受けている時に「自分の時間がない」とか、「自分のやりたいことが出来ない」などで、子供を愛しているんであっても、非常なストレスにさらされるというのは、ワタシはまだ子供を持たぬ身だけれど、分かるような気が。
ある時、ワタシが18:00ぐらいに買物に出かけている時に、子供のいる友人からケイタイに電話がかかってきて「今、買物中なの」と言ったら、「え〜、こんな時間に買物に出られるんだ、羨ましい。子供がいるとそんなことはなかなか出来ない...」と言われて、なんとまぁ不自由なこと!!!と、びっくりしたことがあります。新生児がいるならともかく、飲みに出かけるとかじゃなくて、買物の時間まで制限されちゃうの?と哀しい驚きを感じました...
正直、そういった話を聞いて、自分の自由にならないもどかしさのせいで、「ストレスを感じて子供を虐待したらどうしよう」と、子供を持つのが怖いと感じることが高じて、現在まで子供を持ってないというとこがあったり。
そういったストレスが絡んで、子供との関係が上手く行かなくなる.....って、母と子の普遍のテーマだなぁと思います。
まぁ、この映画ではそういうわけだけではないんですが...
そういった親子の話だけでなく、女友達との深い友情も描かれていて「女友達グループ"ヤァヤァ・シスターズ"」のような関係が、とても羨ましく感じられます。
そんな仲間に、自分も入りたいと思うし、深い結びつきって家族との関係よりも難しくて厳しくて、でも優しいんだなぁとしみじみ感じました。

 演技の方ですが、とってもよく人物を映し出していると思いました。
ヴィヴィたち"ヤァヤァ・シスターズ"の、幼い頃---若い頃---現在というそれぞれ1人の人間を、時代ごとに3人で分けて演じているのですが、すごくスムーズというか...ヴィヴィでいうと「ああ、この子役がアシュレーになって、エレンになって今を生きているんだなぁ」と、違和感なく一人の人物としてつながるんですよ。
時々、こういった昔を振り返るシーンが入る映画では、子役と現在が合わなくて、ものすごく変な感じを受けることがありますが、全然損な不自然さを感じなくて、ストーリーを観ていく上でも入りやすくて良かったです。

 けっこう手放しで誉めているのに、★★★★…4.0とはいかに?という感じですが...
主人公・シッダは、長女だけれど一人っ子じゃなくて、三人兄弟なのに、他の兄弟たちが「強烈な個性を持ったヴィヴィという母親」について、どう感じているのか、また、他の兄弟たちとシッダとの関係などもまるで描かれていなかったのが★-1.0なのです。
同じに子供でも、お姉ちゃんであった上の子・シッダと、下の子である弟や妹たちでは、また受け止め方が全然違うかもしれないと思います。
「友情」と「親と子」をせっかく深く描いているのに、そのすぐそばのものが描かれていない、物足りない!という感じ。
それだったら、一人っ子という設定の方が良かったのでは?と感じてしまったのでした。

=出演者メモ=
サンドラ・ブロック as 主人公・シッダ
エレン・バースティン as 主人公の母・ヴィヴィ [エクソシスト][キルトに綴る愛]
アシュレー・ジャッド as ヴィヴィの若い頃 [サイモンバーチ][恋する遺伝子][ハイ・クライムズ]
マギー・スミス as 主人公の母の友人・キャロ [ナイル殺人事件][ゴスフォード・パーク][ハリー・ポッターシリーズ]
フィオヌーラ・フラナガン as 主人公の母の友人・ティーンシー[アザーズ]
シャーリー・ナイト as 主人公の母の友人・ニーシー

[公式サイト]
http://www.warnerbros.co.jp/yaya/

ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 特別版
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2004/02/06 ¥2,980
豪華な女優陣を一度に観られる作品は、それだけでうれしくなってしまう。雑誌の記事がもとで、確執を起こす母娘のエレン・バースティンとサンドラ・ブロックは、それぞれ強気な一面を持つ部分がハマリ役。母の若い時代を演じるアシュレイ・ジャドは、古きよき時代の空気を漂わせる稀有(けう)な女優で、その持ち味か生かされている。そし…

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