今日は夫がゴルフでいない。
せっかくの休日なのにぃ〜って、ちょっとつまんないような気もするけれど、昨日がんばって掃除をしすぎたせいか、身体のあちこちが痛いので、のんびりできていいかも。
それに、ヤツがいないと、好きなCDをのんびり聴けるからなぁ、ふふ。

タイトルのことだけれど、一番楽しみにしているのは、やっぱり恩田陸の【黄昏の百合の骨】だ。
これは、本当は2月19日に発売の予定だったのが、3月上旬発売予定に延期になったもの。
【黄昏の百合の骨】は、【三月は深き紅の淵を】の中の【回転木馬】での劇中劇ならぬ小説中小説(作中作っていうのかな?なんていうんだろ、こういう形式)だったもののシリーズで、他に【麦の海に沈む果実】、【水晶の夜、翡翠の朝】、【睡蓮】などがある。
もしかして他にもあるのかもしれないけれど、↑に書いたものしか読んでない+知らない。
このシリーズには、少女「理瀬」が登場するのだけれど、【黄昏の百合の骨】では、その「理瀬」が少し成長して戻ってくる。
【麦の海に沈む果実】を読んでいて、シリーズを全部読みたいという人にはお勧め。
実は連載時に、開始と最終分のみ読んでいたのだけれど、その当時に感じたまずさは改稿されて出版されるといいなぁ〜と漠然と思っていた。でも、そのせいで発売が遅れるのは…泣

そしてもう一冊は、坂木司の【動物園の鳥】だ。
3月下旬に発売予定と、東京創元社サイトの近刊予定に記載されていたので、ちょっと小躍りしちゃった(苦笑)
これは、【青空の卵】、【仔羊の巣】に続く第三作なのだけれど、どうやらこれで完結の三部作になるらしい。
ひきこもりの探偵とその友人(坂木司)が、日常の中の非日常・謎を解いていく連作なのだけれど、【青空の卵】と【仔羊の巣】両方にて、作中の言葉で印象が強すぎて頭から離れない、突き刺さるようで忘れられない言葉がいくつもあった。
正直、ミステリ作品では「素晴らしい描写、表現、流麗で美しい言葉」で、印象深いっていうのはあっても、まさか「言ってもどうにもなることではない、旧知の女友達としか話さないような言葉」を読むことになるとは思わなかった。
この作者・坂木司は、性別不詳なのだけれど、ワタシとしては男性とは思えない。
あんなことが書けるような男性が出てきたのだとしたらスゴいのヒトコトに尽きる。男性だったらとても嬉しい。
世の中にああいうことが書ける程度には「分かってる」という男性が増えたら、きっと女性は少しは楽になれるだろうし、無意味に無邪気で無神経な言葉に苛まれることも少なくなるだろうと思った。
…やっぱり、作者は女性なのだろうと、ワタシは思ってる。
今度はどんな驚きを感じさせてくれるだろうか、楽しみだ。

東京創元社
http://www.tsogen.co.jp/

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