最初にヒトコト。これを買った訳ではありませぬ。

最初に憧れた万年筆は、親戚の誰かの持ち物だった。
多分、年の離れた従姉のものだったのだろうと思う。
ワタシは小学校5・6年生くらいだったような覚えがあるが、従姉はもう高校生・大学生とかだったのではなかろうか?
今も忘れられないその万年筆は、この画像、万年筆【パーカー51 スペシャルエディション ヴィスタブルー】によく似た感じのものだった。
美しいターコイズブルーのボディと、銀色のキャップや留め具を覚えている。
20年近く前の時代を考えると、たとえ入学祝いなどの品だったとしても、従姉がこのパーカーのものを持っていたとは、値段的・デザイン的(パーカー51は留め具がゴールド)に考えにくい。
今も憧れの品なのだけれど、憧れの品に似た、万年筆【パーカー51 スペシャルエディション ヴィスタブルー】は記念的に特別に販売されたものだったので、稀少でもう手に入れられるものではないだろし、高価だし、今は持っているもののうちでお気に入り!というものがあるから、【パーカー51】をすご〜くほしいと思っている訳ではない。
でも、やっぱりいつかは、これに似た「今では誰のものだったのかも、名前も分からない万年筆」を手に入れたい。
それが、ワタシの万年筆への憧憬をかき立てられた、原点だったからだ。
これは、物欲というより、純粋な憧れで、自分の好きなものをいつか手に入れたいという願望なのだ…と自分に言い訳をしつつ。

そそ、ワタシのファースト万年筆は、多分↑の後に、どうしても欲しくなって買いに行った、シェーファーのもので、赤いプラスチックの太い軸で、ペン先は太めだった。(だったと思う)
デザイン的には、現在市販されている、カリグラフィシリーズに似ていた記憶がある。
やっぱり「欲しいなぁ!」と思うようなものは高価なものだったから、欲しいデザインや、書き味で選べたわけではなかった。
しかも小学生の自分のお小遣い貯金で買ったものだから、今思えば書きやすかったとは思えないし、安っちいものだった。せいぜい1,500〜2,000円だっただろう。
小学生〜中学生の感覚での「貯金」というのは、使い切ってはいけないものという感じだったし。
でも、それを大切に、壊れるまで…大学生になるまで使い続けた。高校生〜大学生の時は、授業のノートをそれで書いてた。
でもやっぱり、筆圧が高めのせいもあってか、プラスチック軸の寿命が来て、ひびが入ったのち折れてしまったのだけれど。
壊れたその残骸を、どう捨てたんだろう?と今思っていたんだけれど、「親に内緒で、実家のせまい裏庭に埋めた」を書いているうちに思い出した。
自分のことながら、女の子って何考えてたんだろうね〜?乙女チック(死語デスか?)なことしてたんだなぁ〜って、苦笑がこみ上げてきた。
その時の気持ちは多分、今ではもう理解できないけど、大切にして大事に使っているものへの敬意は、忘れたくないなぁと思う。

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