鷺沢萠さん、ご冥福をお祈り致します

ワタシのベッドサイドには、先月ぐらいから再読しようと鷺沢萠さんの[少年たちの終わらない夜]の文庫版が置いてある。
...先月から体調を崩していたので、ベッドで本を読む毎日だったから、枕もとは本だらけ。
昨日の夜も、次はどれを読もうか...なんて思いながらいつのまにか眠ってしまった。
この[コマのおかあさん]とか、他にもすごく水を飲むとか、横浜での渋滞のエッセイとか、近著は読んでいなかったのだけれど、彼女のエッセイはけっこう好きだった。

さっきメモをした後に、このBLOG、DIARYNOTEの更新トップを見て、他の方のBLOGで、その鷺沢萠さんが亡くなったと知った。
そのBLOGでは、心不全と書いてあった。
え?うちの夫とそうかわらない年だったような?…と思っていたら、やっぱりまだ35歳。
鷺沢萠さんの公式サイトでの日記に、『風邪で体調不良が続いてて、ルルをひとビンあけてしまった』というような事が書いてたので、「うわ、発熱と薬のせいで、心臓が弱ってしまったのかしら?」なんて思った。
自分もココのとこ具合悪くて、頭痛薬にお世話になりっぱなしだったので、ちょっと怖くなっちゃって、自分の飲んでた頭痛薬の説明書きを読み直したりして.....
でも、死因が心不全というのは違った。
そう、心不全って、死因が不明確な時に使われる言葉でもあったんだよなぁ〜と思い出した。

[asahi.comの記事]
最初の記事→http://www.asahi.com/obituaries/update/0415/001.html
2番目の記事→http://www.asahi.com/obituaries/update/0415/002.html
[yahooのトピックス]
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/suicide/

ショックだった。亡くなったこと自体が信じられなかったし。
最初に亡くなったということだけを知った直後に、[鷺沢萠さん公式サイト]→http://homepage1.nifty.com/meimei/
を拝見したら、TOPにちょっと不明確なメッセージが書かれていたので、おかしいな?とは思ったのだけれど...
（前述の風邪薬のせいでとかで、訴訟でも起こすのか?なんて邪推してしまったくらいだった）
死を選んだ原因が、何だったかなんて、気にならないわけではないけれど、でも、亡くなった鷺沢萠さんのプライバシーを尊重してあげてほしいと思う。
そんな事をしなくちゃダメなくらいの状態だったのだろうから、そっとしておいてあげてほしい。
…コマちゃん（彼女の愛犬）はどうしているのかな.....
鷺沢さんがいなくなっちゃったの、分かっているのかな。
この[コマのおかあさん]には、とっても愛が溢れていた。置いていっちゃうなんて...同じに動物と暮らすものとして考えられない事だけど、もしかして、ワタシが知らないだけで、コマちゃん、既に亡くなっちゃったのかな?
だんだん、本当に亡くなってしまったんだという現実が、遅効性の毒のように効いてきた。
考えがぐるぐる回ってしまうようになってきたので、この辺で書くのを止めておきます。

コマのおかあさん
ISBN:4062092654 単行本 鷺沢 萠 講談社 1998/06 ￥1，470