ぬしさまへ
2004年4月22日 [BOOK]読む三昧
ちょっと変わった、不思議な時代物。
時代物で不思議人情推理モノの「しゃばけ」の続編に当たるもので、相変わらず病弱・体力なしのへたれなんだけれど、思慮深い?若旦那を主軸とした、サブストーリー集的な短編集。
というわけで「しゃばけ」を読んでないと面白さは絶対半減…いや、減減?してしまいます。
この短編の中で特に気に入っているのが、「仁吉の思い人」
人間が生きる時間よりも長い時間を生きるものの、永きに渡る恋が主題なのですが、とっても切ないんですよねぇ…そばにはいられるけれど、絶対に振り向いてもらえないのを、ただひたすら想うって。
この短編は特に、しゃばけを読んでからでないと、興ざめしてしまうような記述がたくさんあるので、順番に読むのが得策だと思われます。
寝込んでいた時に、現代物でないもの(あやし、あかんべえ、しゃばけ)や、懐かしき古き佳き時代の探偵ものなどを読み返したりしていました。(犬神家の一族悪魔の手鞠唄、他)
ワタシはもともと、宮部みゆきさんの「初ものがたり」や、「霊験お初捕物控シリーズ」、「かまいたち」、「堪忍箱」などの影響で、ちょっと不思議な時代物を好むようになったのだけれど、この「しゃばけ」・「ぬしさまへ」のシリーズは、もっと不思議というか、そのまんま妖(あやかし)の存在が肯定されて登場しているので、前述の作品とはまた少し趣きが違うのだけれども、なかなか面白かったです。
妖(あやかし)の存在が肯定されているという面では、今市子さんの「百鬼夜行抄」とも通ずるところがあります。
ISBN:4104507024 単行本 畠中 恵 新潮社 2003/05 ¥1,365
時代物で不思議人情推理モノの「しゃばけ」の続編に当たるもので、相変わらず病弱・体力なしのへたれなんだけれど、思慮深い?若旦那を主軸とした、サブストーリー集的な短編集。
というわけで「しゃばけ」を読んでないと面白さは絶対半減…いや、減減?してしまいます。
この短編の中で特に気に入っているのが、「仁吉の思い人」
人間が生きる時間よりも長い時間を生きるものの、永きに渡る恋が主題なのですが、とっても切ないんですよねぇ…そばにはいられるけれど、絶対に振り向いてもらえないのを、ただひたすら想うって。
この短編は特に、しゃばけを読んでからでないと、興ざめしてしまうような記述がたくさんあるので、順番に読むのが得策だと思われます。
寝込んでいた時に、現代物でないもの(あやし、あかんべえ、しゃばけ)や、懐かしき古き佳き時代の探偵ものなどを読み返したりしていました。(犬神家の一族悪魔の手鞠唄、他)
ワタシはもともと、宮部みゆきさんの「初ものがたり」や、「霊験お初捕物控シリーズ」、「かまいたち」、「堪忍箱」などの影響で、ちょっと不思議な時代物を好むようになったのだけれど、この「しゃばけ」・「ぬしさまへ」のシリーズは、もっと不思議というか、そのまんま妖(あやかし)の存在が肯定されて登場しているので、前述の作品とはまた少し趣きが違うのだけれども、なかなか面白かったです。
妖(あやかし)の存在が肯定されているという面では、今市子さんの「百鬼夜行抄」とも通ずるところがあります。
ISBN:4104507024 単行本 畠中 恵 新潮社 2003/05 ¥1,365
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