4月末に[PLUTO]の2巻が発売された。
先月くらいから、amazonで1万円以上購入すると500円引きのクーポンが貰えるので、どうせ約1万円のお小遣いをほとんどつぎ込んでるんで、まとめ買いに走ってる。
(現在、2万円にお小遣いアップ♪…だけど、家系が厳しいから実質やっぱり1万円なんだけど・苦笑)
そんなんなので、やっぱり4月末に出た恩田陸の[小説以外]と一緒に[PLUTO]の2巻を購入。

 ワタシはこの[PLUTO]の原作の、手塚治虫作品の鉄腕アトムの内の一作である[地上最大のロボット]を読んだことがない、というか知らない。
リアルタイムで知っているのは、ワタシより10才位上の世代なのだろうか?
(鉄腕アトムのアニメが放送されていた時って、ワタシ、生まれてなかったはず〜。再放送のカラーぐらいは観たことがあるような気がするけど…記憶なし!)
 1巻が発売される時に、ただ単に「へぇ〜、新しい浦沢直樹作品が出るんだ〜…ん、原作が手塚治虫ってなんだろ?」って感じで購入し、結局引き込まれたという感じ。
 原作を知らないから、出て来たロボットが何かをモデルにしているかどうかは分からないのだけれど、絵柄を手塚治虫っぽくしている訳でもなく、むしろこんなに人間ぽいロボットは登場していなかっただろうなぁと思うし、ワタシ的に浦沢直樹作品に期待している「謎を小出しにして、どんどん大きな謎が出てくる」ような雰囲気だったので、いったい原作はどんなものだったのだろう?と漠然と思っていた。
 1巻の終わりでアトムが出て来た時に、アトムっぽくないんだけどやっぱりアトムって感じのする少年だったので、2巻の展開を非常に楽しみにしていたのだけれど、これがもう…ツボ…♪
結局あまりに気に入ったので、原作が付録でついているという、1巻の豪華版を買うことにした。
PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル
ISBN:4091877567 コミック 浦沢 直樹 小学館 2004/09/30 ¥1,800
1巻、通常版で持っているのにちょっともったいないなぁとは思うんだけど…ま、
好奇心には勝てないですわ。(言い訳)

 でも、ロボットについて、ちょっと気になることがあるんだよな…
映画[アンドリュー]を観た時にも思ったけれど、なんでいっつもロボットって…人工知能って、人間に近づきたい、なりたいって思うってことになってるのかな?
本当にそういうモノが出来た時に、人間が考えたり感じたりすることについて「考えたり感じたりしたい」とかって、羨ましく思ったりするのかな?
人間のように、生まれて〜成長して〜ある時点から老化が始まって〜死に至るみたいな、生まれたら時からそのまま人生の残り時間を生きていくみたいなことにも憧れたりするのかな?
 自分が人間だから、有限の命の者だから永遠に忘れずに生きていく(存在し続ける、というべき?)辛さなんて分からないからこういう風に疑問を感じるのかもしれないけれど、人間に近づくっていうことがそんなにすごいことなの?って思ったりしてしまう。
穿った見方というか、こう考えるのもなんだけど、人間が作り出したモノなんだけれど優秀でずっと生きていけるモノに対して、優越感や畏れを感じているから、こういったお話を作る時に、人間との違い…五感や命の有限などに憧れさせているのかしら?とか思ってしまう。
妙に人間はすごいみたいな感じで…不完全な揺らぎを持っていることを礼讃してる〜って感じで、戸惑いを憶えることがあるんだよな…
…なんて、こんなことを考えちゃうなんて、ワタシも青いね。
とっくに成長じゃなくて老化をし始めてるのに、ふふふ。
それどころか、最近は時々、人生の残り時間をどう過ごしていけるのかなぁ〜なんてことまで考えるようになっちゃってるのにさ。

 でも、ま、とにかく[PLUTO]は気に入った。
面白かったと薦めているんだけど、何でか夫は読んでくれないんだけどね。
ちなみに、映画[アンドリュー]はワタシも好きだけれど、元々は夫のお気に入り作品の内のひとつで、DVDも持ってたんだけど、どっかに仕舞い込んじゃったみたいで探索中なのです。
…あんまり感想とか喋ってくれないんだけど、夫は[アンドリュー]の何が気に入っているんだろうな〜。そのうち聞いてみたいな。

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