[エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈1〉]
★★★…3.6
ISBN:4789722309 単行本 大嶌 双恵 ソニーマガジンズ ¥1,995
 ドラゴンライダー…竜と心を交わし、強靭な体と魔法を受け継ぎ、剣の使い手である誇り高き種族。
かつて森と山脈の国アラゲイジアは、ドラゴンライダーの力で、繁栄をきわめた。
影にうごめく怪人族アーガルや邪悪な勢力をしりぞけ、何千年も黄金の時代が続いた。
人間とドワーフ族は友人であり、エルフ族の姿もそこにあった。しかし、黄金の時代も永遠ではなかった。
ひとりの裏切り者が十三人の仲間とともに国をのっとり、善なるライダー族とドラゴンは滅ぼされた。そしていま、邪悪な力が世界を支配しようとしている。
残されたドラゴンの卵は三つ。ドラゴンライダーはよみがえるのか…。

 先月、気管支炎から喘息発作を起こして、点滴を受けた頃に読んでいた本。
どこにしまったっけ?と思っていたら、ベッドの横にはまりこんでたのでした。
>読みっぱなしだったのね〜、片付けろよ・ぢぶん

 喘息発作を起こしたのは、その前日に頸部CTを受けた際に、血管拡張剤を注射したせいではないのか?と思っているんだけれど…
(血管拡張剤を投与される際に、喘息発作を起こしたことがあるかとか、細かく聞かれたのは、これに関係しないとは思えないわ)

 まさか、息が出来なくて、気を失っちゃうなんてことがあるとは思わなかった。
変な話、「もしかして、死ぬのかな?」と初めて思った。
母の最期は、呼吸器不全だったから、こんな感じだったのかもしれない…などと思ったりもした。

 まぁ、点滴を受けたら、一気にそこまでの恐怖と危機感は目減りしたけれど、久々に車椅子移動させられるし・・・気恥ずかしくて自分で歩くと、自発呼吸が怪しくなり、かえって看護士さんや夫に迷惑をかけるはめに。
医者からは「これが一生に一度の喘息発作か、継続的に引き起こされるものかは分かりません。経過を見て、しばらく禁煙して安静にして下さい」などと言われてしまった。
ええ、息が吸えないのにタバコは吸えませんよ〜、吸いたい気持ちはいっぱいなんだけど~~┗─y( ̄◇ ̄)、それに、これじゃあさすがに動けません

 とまぁ、そんな感じでベッドの住人確定!だったので、「現実逃避して、分厚いファンタジーでも読むかなぁ」と、抱えていたのがこれだった。
 映画化されているせいか、熱で浮かされていたせいもあったと思うが、もうすっかり大人になってしまったワタシでも、映像化した脳内旅行を堪能出来た。
なにより、人語や心のつながりで語り合えるドラゴンが出てきたところがツボかな。
映画のCMで、可愛らしい姿や大きくなってからの姿を見かけたのも、脳内旅行に一役買ってたと思うけれど。

 ただ、気になるのが、あまりにも主人公がフツウの子過ぎて、
というか、そんないい加減なことでいいんですかい?っていう、無責任な行動が多くて、絶対あとあと大変なことになっちゃうぞ〜的な描写が多かったのが気になった。
まぁ、実際それは、物語の次に続き、描かれていたんだけれど…
ああいうのって、ちょっとよくないと思った。
アレを物語の伏線っていうとは、思えなかったなぁ。
それに、大人も読むファンタジーだけれど、内容の濃さからいって、児童書という感じだから、子供にはその無責任っぷりを共感出来ても、共感して無責任になってもいいとは思ってほしくないよなぁ〜なんても思った。
言葉や表現とは、それだけが原因になるとはいえないが、やっぱり柔らかい脳に埋め込まれて影響を及ぼすものなのだから。

 そういう面が気になり、それなりに面白かったんだけれど、それは、病人の贔屓目なのかなぁ?とも思ってしまい、そういうところが★3.6という、微妙な評価になった。
(ワタシの中では3.5〜は、買って(観て)後悔しないくらいには気に入った、3.8〜はどうだった?と聞かれて、面白かった!と答えられるという感じなので)
でも結局、これに続く[ドラゴンライダー2 エルデスト 宿命の赤き翼]も購入し、ファンタジーに浸ったのだけれど。
「まるまる二週間、外に出られる状態ではなかった」というのは、評価にも影響しちゃうのかもしれないなぁ〜と思うのでした。

-----つぶやき-----

 30代になってからつくづく思うんだけれど、ホント、健康って大事だわぁ。
具合悪くなってみて身につまされるのだけれど、精神もそれに左右されちゃうんだもん。
 時折「身体に気を付けなさい」的なことで、色々アドバイスというか健康法ちっくなことを言われると、うっとおしいと思ったりする。
例えば、風邪を引いている時とかに、親切に「タバコ控えて、ビタミンC摂りなよ」など、即物的に言われるのは、ありがたいものだ。
それにお茶とのど飴とか付けてくれちゃったりしてたら、なおありがたい。
モノをくれるからというのじゃなくて、ホントに心配してくれてるのを、その場で見える形で、現わしてくれてるから。

 けれど、原因が分からずにかかった病気や、別の不定愁訴的な症状について、素人に「それはあなたが○○だからそんな病気になる」的なことを言われたりすると…
「ふぅ、医者でも原因が分からないのに、ワタシが悪いから病気になるって言いたいの?」と、病に増して、追い討ちをかけられたことで腹も立つし…
具合悪いのにイライラさせられ、ますます悪化することもある。
おまけに、「○○の番組でやってた健康法だから」と、「毎回料理にアスピリンを入れるといい」とかって言われても…
えっとぉ〜、ちゃんとした医者で処方してもらった漢方薬とか飲んでいるから、飲み合わせってモノもあるし、だいたい、そんなの怖くってやりたくないです、ハイ(^_^;)

いったい、何の番組でやってたんだろう?>アスピリンを料理に入れるとかっていう健康法
…それが、「あるある大辞典」でやってたとかだったら、さらにコワ〜イ(苦笑)
ていうか、何事も信じすぎるのは良くないですな。


 でも、具合が悪いことが多くなった今、それってきっと、言うヒト側が「具合が悪くなることを、どんなものか知っている」から言うんだろうなぁとも、思うようになってきた。
健康法チックなことを言うヒトを、「ちっ、うっとおしい!」と思わずに、相手の具合のことを考えてあげられるくらい、安定した自分でいられるようになりたいと思うのでした。

コメント

nophoto
ぺか
2007年1月26日10:06

おはよ、ちゃあさん。
そっか、お休みしていたのはパソの不調だけじゃなかったのね・・・。「便りのないのは元気な証拠」とかって勝手に思っててほんとにごめんね。
健康は確かに大事よねぇ。私も自分の事は棚に上げておいて、ヒトサマにはつい「病院行ったほうがいいよ」とか言っちゃう方だから気をつけないとね。(笑)
でもちょっとその「料理にアスピリン」って言うお医者さんは大丈夫なんでしょうか?
確かに、少量のアスピリンは血液サラサラ効果があるって聞くけど、実際の飲み方を説明するんでなく「番組でやってた」を言うあたりがどっかの誰かサンちっくで信用できない雰囲気プンプンですよ・・・。^^;
医師免許も書き換えが必要な時代が早く来るといいなって最近つくづく思いますわ。

CHA
CHA
2007年1月26日10:53

 おはようごじゃます〜。
お気遣いありがとうです〜、ダメダメな理由、6割くらいはPCぶっ壊れのせいですが、あとはやっぱり、自分の体調と精神(苦笑)の不良だったんです。
なんか、体調が悪いと、全てがめんどくさくなっちゃったりしてて…えへ。

 あのアスピリンの話は、ちょっと書き方がまずかったみたいですみません、誤解を招いちゃったみたい。
お医者さんが言ったんではなくって、健康のことを色々伝授しようとしてくれるあるヒトに言われたんですぅ。
これからは、あるあるのこともあったし、「番組でやってた」は、言わなくなってくれるといいなぁ・苦笑
 でも、お医者さんの免許書き換え制度は賛成っす!
医者としての基本の心得で、「相手の見た目(男女や障害とか、その他色々)や自分の好き嫌いで患者を差別してはならない」というのがあるそうなんですが…
最近、自分が病気づいてて、しょっちゅう病院に行ってたので、色々と思うことがありますわ。